Artist Statement
鉛筆を紙に置き、動かすと線が生まれる。私にはそれが魔法のように見える。
紙で擦れた芯が粉になって紙に置かれる。理屈が分かっているのに、不思議なのはなぜか。
私はこの世界の入口として「線」を選んでみる。
身の回りに目を向けると、線は膨大にある。
見える線、見えない線。
物理的にも概念的にも、私は線を引いたり引かれたりしている。
それらは時に摩擦を生む。
祖母の死、古い写真、私の顔、左利きや女性の身体へのコンプレックス。
時間や社会、生命といった越えがたい壁を前にして、
線を引くことは、どのように世界を知ることになるのか。
筆を持ち、糸を引き、線を作る。
集めて、並べて、俯瞰して、見えない線を見つける。
それらの線に、何かしらの力を加えて再生成させる。
私は何度も繰り返し、線が生まれ、固定せずに再生成する状態を眺めてみようと思う。
New Artworks
→ 作品をもっとみる







