2025 / Installation
W3,000×D3,000×H3,500
私は描くことが好きで、目の前にあるものはとにかく何でも描いてきた。しかし、絵は「描いた瞬間から、過去になってしまう」。「どうしたら、今が描けるのか」。これは、私の一貫した興味だ。
現在私は、「見えないもの」に注目している。時間、記憶、光、風。これらを取り入れることで、作品が動き、リアルな感覚とともに生きた今が描けるのではないだろうか。
この作品は、私のここ数年のスケッチやドローイングに、風や光を組み合わせた作品である。
この作品は当初、静止した線と動く影によって、過去の出来事が今と重なるように感じられるのではないかと考えて制作した。
しかし実際には、両者は融合することはなく、むしろ対比が強まった。描かれた線に揺れる影が重なるとき、「静と動」「死と生」「過去と現在」が同じ場に現れる。
私はあらためて「時間は不可逆である」という事実を思い知らされたのだ。
ドローイングと風で揺らぐアクリル板の影が、静と動、過去と現在の対比を生み出す。





